Texty

夜になればいつも旅をする
心だけ貴方のもとへ
闇をかき分けてく
こぼれる灯りめがけて
私の知らないだれかの
そばで子どもみたいに
眠る貴方の顔
まぶたからはがせなくて
ああ触れられぬ 二人の影
重なる熱さでこの胸の
ちいさな想いを燃やされそうで
ため息 夜風にとかして
冷たい街をさまよう
唇からはみ出した紅
ふきとる手に色をつける
涙は貴方へのとどかぬ想いではなく
鏡さえも遠ざけていた
ささやかな暮らしのこと
さびしくなどないと
強がるほど哀しくて
また旅をする 濡れ乍ら
なりふりかまわぬ恋だから
何度も貴方 飛んでゆくわ
闇夜にまぎれてほほえむ
いつでもそばで
なりふりかまわぬ恋だから
何度も貴方 飛んでゆくわ
夜風は私の息継ぎ
貴方のそばにいつでも
Written by: 長谷川万大
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