Texty
バームクーヘンの年輪はがして
二年ずつ口に運ぶあなたも
いつかは恋をするのでしょうか
頬杖ついて見守っていたら
不思議そうにこっちをみつめるから
おかしくなって笑ってしまいました
魔女が出てくるところが怖くて
途中で映画あきらめるあなたも
いつかは旅をするのでしょうか
外に出るなり平気な顔して
あちこちそちこち走り回るから
ついて行くので精一杯でした
夜ご飯のメニュー顔近づけて
最後の晩餐くらい迷うあなたも
いつかは今日を思い出すのでしょうか
疲れて眠る助手席のあなたを
あなたの家に送りとどけてから
缶コーヒーを買って帰りました
Written by: 加藤 智貴