Paroles

[Verse 1]
伝えたい事しかないのに
何も声が出なくてごめんね
僕は毒虫になった
そんなに興味もないと思うけどさ
時間が惜しいので
今度は手紙をしたためるとしようか
不甲斐ない一日を
今日も始発の便に乗って
[Verse 2]
見返すには歩くしかないのに
うまく足が出なくてごめんね
アベリアが咲いている
眼下の街を眺めている
窓の桟の酷く小さな
羽虫を掬って押し潰した
初夏の風に靡いた
白花が今日も綺麗だった
[Verse 3]
教科書にさえ載っていない心情は
今日が愛おしいようで
誰かがつまづいたって
死んだふり
[Verse 4]
僕らは
はら はら はら はら
心を知って征く
今更
ただ ただ、ただ ただ
花を摘まんでいる
あなたは
カラカラ カラカラ
遠くを歩いて征く
震えた言葉で書くまま
紙が終わっていく
[Verse 5]
ある朝 目覚めるとどうして
無駄に多い足が目を引いた
毒虫になっていた
そんなに興味もないと思えていた
怯える家族もいないので
一人凪の街を見下ろした
初夏の風に、靡いた貴方の髪が思い浮かんだ
[Verse 6]
きっと近い将来
貴方は人を嫌いになって
僕は人を失っていく
そうなら僕も笑って会えたのに
[Verse 7]
いつかは
カタカタ カタカタ
一人を知っていく
今更
はら はら はら はら
花を見上げている
あなたは
カナ カナ カナ カナ
歌を歌って逝く
震えた言葉で書くまま
朝が終わっていく
[Verse 8]
あぁ、たぶん
たぶん僕がおかしいだけだろう
人が虫になるわけもないし
手紙が着く当てだってないのに
あぁたぶん
たぶん
夢を叶えるにも
お金がいる
気付いてたけど
[Verse 9]
君から届いた手紙を
今も摘まんでいる
震えた何かの言葉をただ見つめている
今更
はらはら はらはら
心を知っていく
震えた言葉で
書くまま
[Verse 10]
僕らは
僕らは
はらはら はらはら
心を知って征く
今更
ただ ただ、 ただ ただ
花を見上げている
あなたは
カナカナ カナカナ
遠くを生きて征く
震えた言葉で書くまま
朝が終わっていく
[Verse 11]
紙が終わっていく
[Verse 12]
伝えたい事しかないのに
何も声が出なくてごめんね
ただの毒虫になった
そんな僕の変な歌だ
Written by: n-buna
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