恋をしに行く

終息して行く処女の症状 相克して行く齟齬の候 再生産する差異の桜に 叫ぶより先に三度書き付けた あたしの名前 概念の娼婦 性倒錯の震えた操 現を見てる 虚を見ている 映らふ裏の端々を見ている あたしのこゝろ 概念の娼婦 子供の頃に忘れた情 思ひ出してる 重い瞼から 瞬くマチヱゝル鳩が飛ぶ 明日のあたしから昨日のあたし迄 届かぬ思ひを伝へに来たのよ 未だ見ぬあなたにまた会ふつもりで 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く 恋せよ乙女 雲散霧消 いの一番の命でせう 有象の嘘も 無象の無実も 向かふ見ず向けば懸想に輝ふ 恋せよ恋に前人未到 名前を棄てたあなたでせう 溺れてゐても 覚へちゃいけない 何時しか痛んで胸を刺す 明日のあたしから昨日のあたし迄 届かぬ思ひを伝へに行っても 未だ見ぬあなたは何処にも居なくて 故意のシニック 合意のシニック 故意のシニック 合意のシニック 故意のシニック 合意のシニック 故意のシニック 合意のシニック 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く 恋をしに行く 行為をしに行く