人生を語らず

朝日が昇るから

起きるんじゃなくて

目覚める時だから旅をする

教えられるものに別れを告げて

届かないものを身近に感じて

超えていけ そこを

超えていけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず

嵐の中に人の姿を見たら

消えるような叫びを聞こう

わかりあうよりは確かめ合うことだ

季節のめぐる中で今日を確かめる

超えてゆけ そこを

超えてゆけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず

あの人のための自分などと言わず

あの人のために去りゆくことだ

空を飛ぶことよりは地を這うために

口を閉ざすんだ 臆病者として

超えてゆけ そこを

超えてゆけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず

遅すぎることはない早すぎる冬よりも

始発電車はゆけ

風を切って進め

目の前のコップの水を一息に飲みほせば

傷も癒えるし それからでも遅くない

超えてゆけ そこを

超えてゆけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず

今はまだまだ人生を語らず

目を前にもまだ道はなし

超えるものは全て手探りの中で

見知らぬ旅人に 夢よ多かれ

超えてゆけ そこを

超えてゆけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず

超えてゆけ そこを

超えてゆけ それを

今はまだ 人生を人生を語らず