Texty

もう届かない
波間のきらめき
サンダル脱ぎ捨てて
はしゃぐキミを見てた
髪とスカートを
風が乱すので
何か言おうとしても
キミには届かない
沖をゆく ウミネコたち
自由に見えて
「今日はこのまま
どこまでも行けるかな?」
ってキミは言った
ナツノユメ すぐに醒めても
きっと いつまでも
焼き付いては痛むことだろう
砂の中から
探してみるけど
あの日のヒントなんて
何ひとつ見つからないのさ
いったい 僕の正解は
どこにあったの?
サヨナラのかわりに
不意に背を向けて「冗談」
ってキミは言った
泣き顔をはじめて見せた
キミを 無理にでも
連れ去るべきだったの?
夕闇に
ナツノユメ まぎれてみても
何も変わらないよ
でもときどきは顔を出すんだよ
Written by: 大森元気
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