歌詞

[Verse 1]
木々の騒めき 息を潜めて
互いの名も知らぬままに この身を委ね
茂みの奥の微かな木漏れ日は
どこか母の温もりのよう
[Verse 2]
古人(いにしえびと)の 残した性よ
刻まれた胸が疼いている
[Verse 3]
声よ 木霊よ
今望む 言葉を聞かせて
霧の向こうへと進んで
彷徨いあう前に
[Verse 4]
せせらぎの夢 汲み取り浴びて
木の葉の船 揺らす水面 孤独に沈む
雨風たちと 変わらぬ移り気で
泥にまみれた心洗う
[Verse 5]
遠く滲んだ 追憶の中
忘れかけた想いを見つけた
[Verse 6]
声よ 木霊よ
今望む言葉を教えて
混じり合う時の流れが
私になる前に
[Verse 7]
面影を辿れば 見知るほどに戸惑う
汚れを秘めぬ川の流れに沿わせて
[Verse 8]
どうか声よ 木霊よ
今望む言葉を聞かせて
霧の向こうへと進んで
彷徨いあう前に
[Verse 9]
天よ 大地よ
今歌う この歌を聴いて
混じり合う時の流れが
私になる前に
何者でもないまま
この身を捧げましょう
Written by: 大原ゆい子
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