歌詞

どうしようもない人間の
奏でる音楽に夢を見て
どうしようもない人間こそ
美しく思えた
不安や孤独に憧れて
安心に愛想を尽かされた
満ち足りた日々を送るのさえ
後ろめたくなった
目が回るほど彼等を追いかけても
平凡と手を切ることもできず
冷えた苦汁をグラスに注いで回る
へらへら赤く醜い顔で
あなたは嘘つき
あの歌信じて暮らしてきたのに
果たしてこの手に
何も残りやしなかった
会話が途切れてしまう度に
惨めな思いをする度に
「これでこそロックに相応しい!」
と自分に言い聞かす
打ち解けられん事が長所に変わり
「いいのだ、このままでいいのだ」
と誤魔化すうちに
気づけば二十歳過ぎで
今さら矯正も間に合わず
あなたは嘘つき
あの歌信じて暮らしてきたのに
果たしてこの手に
何も残りやしなかった
あなたは嘘つき
あの歌信じて暮らしてきたのに
果たしてこの僕は
何も残せやしなかった はあ
狂った振りを続ける意地が
アルコール・ドラッグ・セックスが
二十幾つで死ぬ度胸が
僕には無かった
Written by: 板橋末っ子の会
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