Lirik

楽園に足を踏み入れた
籠の鳥に居場所はなくて
夏が後ろで糸を引いた
陽炎に別れ告げながら
「時間」というものがもしもちゃんとあるのなら
綺麗なものだけが残っていくのだろうか
僕と君だけが消えてしまったりしたら
案外悪くない、なんて少し思った
風に落ちる花びらこそが
僕らを乗せる方舟ならば
生命の海に刺さる錨
引き上げて進みましょう
空を仰いで目を細めた
どこか悲しげな君のこと
少し気になって撫でてみた
世界の果てを探しながら
自分自身を嫌わないで
繕うだけでも良いけれど
世界に色を与えないで
光 にじむのが怖いから
君の見た世界と僕が見ている世界は
おんなじはずだけどどこか違うのだろうか
君が僕の手にそっと触れただけなのに
世界の境界が消えてしまう気がした
愛を叫ぶよくある言葉
意味もわからずうなずいていた
あの日の霧を払う為に
二人で踊りましょう
海に沈んで息を止めた
波が包んでく君のこと
捕まえたくても届かずに
泡に揺らめく月を呪う
自分を好きになれないから
繕うことだけ考えた
世界の色に呑まれないで
光 にじむのが怖いから
空っぽの空に手をかざす
世界、指から零れ落ちる
僕のこころまで溶けだして
消えてしまえばよかったのに
花びらのように風に舞う
幸せなはずの君のこと
抉れるくらいに抱きしめた
終わる世界の片隅にて。
Written by: Setca.
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