Lirik

君の影にふと目を落として
そっと輪郭をなぞってみる
指に触れることはできなくて
歩くスピードも揃わなくて
欲しい言葉はくれるけど
あまり目を合わせてくれなくて
嬉しいはずの日々だって
いつの間にかうつむいてばかり
思い描いた世界は
もっと鮮やかなはずなのに
いつの間にか色あせて
私、取り残されてるのかな
こっちを見ないで口に出した
甘い言葉に舞い上がって
本気かどうかも分からないのに
信じたくなるの、馬鹿みたい
風に逆らう桜のように
終わり方ばかり考えてた
「せめて今だけは苦しめて」と
ひとり 花道を踏み荒らして
嘘を束ねた未来を描く
意味なんてないと分かってても
「愛してる」なんて口に出して
作り笑いだけ上手くなって
ありのままの君の色
もう一度信じてみたいけど
もしも過去に戻れても
私だけもっと辛いのかな
影が消えてくきっかけなんて
今となっては朧気でも
いつか夢見た喜びだけは
どうにも手放しきれずに
雨の滴る花弁のように
落ちる雫に髪を引かれた
確かなものを信じたいのに
君の色まで消える気がして
心、浮雲にとらわれてく
掴むことさえ叶わないまま
枝に手を伸ばした花嵐
空に溶けるように解けても
大事な時だけは繕って
恋に縛り付けてくれるから
灰色の君が分かんなくて
いっそ最初から突き放して
風に逆らう桜のように
やがて花びらは舞い落ちるから
希望とかどうせ呪いだけど
痛みさえ今は愛おしくて
君を誰よりも知りたいのに
きっと誰よりも知らないから
嫌いになりたくて、なれなくて
せめて今よりもかき乱して!
Written by: Setca.
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